外資系金融に勤務されていた時の裏話を教えてください
こんな質問をいただいたので、早速!
これが裏話なのか分かりませんが、私が見た、体験した外資金融らしいことを思いつくままに(書ける範囲で)挙げてみたいと思います。
目次
オフィスにカフェがある
最初に勤務していた米系金融機関では、カフェはありませんでしたが、朝と15時にコーヒースタンドがオープンして、コーヒーやマフィン、バナナが提供されていました。
これはもう20年くらい前の話。
今では日本企業でも増えていますよね。
ちなみに、コーヒースタンドでサービスしていたのは、外資証券を目指す学生達。
時給も良かったんだとか。
その後入った米系金融機関では、「ベヌーゴ」というカフェがありました。
カフェでチームミーティングをするって外資らしいですよね。
ちなみにGS(ゴールドマンサックス)は、六本木ヒルズにオフィスが移転された当時から、スタバが入っているのは有名な話ですね。
実は私も30階で仕事をしていたことがあって、時々利用していました。
レシートに書かれた、「スターバックス ゴールドマンサックス店」という文字を見て、
さすが、GS!
と思ったものです。
オフィスのサイズは厳密に決められている
外資系のオフィスは、ひとりひとりパーテーションで仕切られたデスクで、プライベート感のある作りになっているところが多いのですが、私が働いていたオフィスもそうでした。
本社から担当者がやってきて、パーテーションの高さ、隣後ろのデスクとの距離が本社基準に満たしているかチェックするなんて話も。
クリスマスには、ボスがシャンパンを配る
最初の米系証券会社に勤めていた時のことですが、クリスマスになると、部門のトップがヴーヴクリコを百本単位で買って、社員に配っていました。
こういうのはいかにも外資金融らしい。
合コンのお車代は1万円
外資金融の男性たちと合コンをすると、帰りにお車代1万円を渡されることも少なくありませんでした。
相手が年上(年上と言っても、5歳くらい)だと頂くことが多かったかな。
食事もご馳走になった上、タクシー代をいただくなんて...と、当時は思ったものです。
まっ、返すことはしませんでしたけどね(笑)。
クリスマスパーティーは、ホテルのバンケットを全て貸し切り
毎年、盛大に行われるのがクリスマスパーティー。
会社によっては、毎年決まったテーマで仮装するなんてところもあるようです。
私が働いていたところでも、会社近くのホテルで開催されました。
ウエスティンやグランドハイアットのバンケットルームを全て貸し切って行われるパーティーは、華やか!
ラッキードロウでは、ホテルの宿泊券やビジネスクラスの往復航空券というのが定番でした。
ボーナスの一部は自社株で支払われる
ボーナスのうち◯◯%は、自社株で払われていたところがありました。
基準となる日の株価よりディスカウントして計算されるので、一見お得感はあります。
(◯年間は売却できないなどのルールあり)
でもその後、破綻して紙屑になりました(涙)。
リストラはある日突然やってくる
初めてリストラされた光景を目の当たりにしたのは、私が27歳の頃。同じチームの男性でした。
朝出社してすぐ席を外して、戻ってきた時には、
「今日で最後だから、じゃ!」
と言って帰って行った彼の後ろ姿は今でも忘れられません。
上司と話して戻ってくる頃には、パソコンにアクセスできなくなっていることはもちろん、重要資料などを持ち去らないよう、デスクに私物を取りに戻ってオフィスを出るまで監視人がついてくるなんてことも。
それから何度も何度も同じようなシーンを見てきました。
グローバルで◯千人カット!何て聞くと、「明日は我が身」!いつデスクがなくなってもおかしくない!と思って働いていましたね。
社員旅行はハワイ
社員旅行でハワイに行ってたこともありました。
勿論、旅費は会社持ちです。
出発当日は、スーツケースを引いて、デニムで出社。
夕方ギリギリまで仕事して、夜便でハワイへ。
万が一の事を考え、往復共に2便の分かれて搭乗するんです。
万が一とは飛行機事故のこと、業務に支障が出てしまうからです。
こんなに景気の良かった会社は、後にも先にもここだけです。
私が退職した後は、国内旅行になってしまったみたい。
儲かってる時もそうでない時も、一気に変わっていくのが外資の面白いところかも。
久しぶりに昔を振り返ってみましたが、リーマンショック前の外資金融は、やっぱり華やかだったな、って思います。
