ある外資系証券会社に入社した日のこと。朝からオリエンテーションを終えて、デスクに座りパソコンにログインすると、見知らぬ人からメッセージが、
「Welcome a board!」
誰だろ?!と辺りを見渡すと、2つ後ろの島で手を振る外国人男性発見!
少しチャットで話していると、
「Welcome a board!」
とまた見知らぬ人からメッセージ。遠くに座る他チームの男性からでした。
ワンフロアの端から端まで歩くと結構な距離、みんな同じ部門なんだけど、すごい数なのです。
そんな中、同じチーム以外で、入社したての私の事を知ってる人がいるなんて!
ちなみに、社内のコミュニケーションは電話やメール以外にメッセンジャーという機能があって、テキストメッセージが送れるようになっています。
このチャット機能、私が最初に見たのは15年以上前に入社した会社でした。
今でこそ、こういうチャット機能は当たり前ですが、当時は何て便利なんだろう!と感動したものです。
デスクでパソコンを触っているとステイタスが「Online」になるので、席にいるかどうかも分かって結構便利。
電話したい相手がAwayからOnlineになったタイミングで速攻で電話したり、メール送ったり、結構このステイタスは見てました。
私はデスクに居ても邪魔されたくないので、「Away」にして居留守を使ってることも多かったけれど(笑)。
ちなみに、電話やメールだけでなく、チャットも全てモニタリングされているので、内容は上司に筒抜けになります。個人的な内容は個人携帯で!が基本です。
話をメッセンジャーが届いた時のことに戻して...。
その後も何人かとメッセージのやりとりをしていました。
少しして、ちょっとお手洗いにでも、と思い席を立つと、今度は帰りがけに待ち伏せしていたかのようにタイミング良く廊下に居合わせた何人かのメンズに声を掛けられました。
「ちょっとこの会社大丈夫?!」
と思ったのですが、そう思いません?!
私が自意識過剰なだけ?
決して私が美人でもモテる訳でもありません。何だろう、このナンパ的な軽い感じ。と思ってしまいました。
こんな経験、後にも先にもこの会社だけでした。
そういえば、この会社に勤めていた時に同僚のひとりとごはんを食べに行くことになったんです。しかも週末に。
私は外国人は恋愛対象外なのですが(文化と言葉の違いは乗り越えられないという理由から)、デート的な感じになり、どうしよう、どうしようと思った記憶があります(笑)。
どんな話をしたのか全く覚えてないのですが、帰り際、
「You broke my heart!」
と言われた一言は今でも忘れません。
私、何か言ったんだろうか?!うん、言ったんだと思う。
その後、その彼とは何事もなかったように、同じ会社で10年働きました。そういえば同僚とデートをしたのは後にも先にもこの彼だけだったな。
32才、青春の思い出でした。
