先日新橋を歩いていたら、「インタビューさせて頂いても宜しいですか?」とマイクを向けられました。
シャイな私はもちろん「すいません!」と言って立ち去ってしまったのですが。。。
そういえば、久々にマイクを向けられたなと思い、今日はこの話題を書きたいと思います。
これまでの私の人生の中で、マスコミからマイクを向けられた経験は2回あります。ただし、街頭インタビューのような明るものではなく、世間を騒がせた大事件で。
1回目、今から13年くらい前のこと。会社での出来事だったのですが、今でも言えない程、ショッキングなニュースでした。これはいつか言える時が来たら書きたいと思います。
そして2回目は11年前、会社破綻の時。
破綻3日前、金曜日に出社すると、 チームみんなが上司に呼ばれ、
「週末の間に○○に買収されます」
と。
会社が危ないと覚悟は決めていましたが、買収先が同じ米系金融機関と聞いて安心したのが本音でした。
その週はちょうど3連休だったので、月曜日は祝日。
朝起きて新聞を見たら一面に、
「破綻」
の文字が!!!!!!
破綻ってどういうこと?!
テレビを観るとNY本社から私物を入れた段ボールを持つ人たちが会社を後にする姿が映し出されていました。
会社のメールは、Thank youメールが世界中を飛び交っている状況。
頭の中は大混乱でした。
火曜日、会社に出社してみると、オフィスの前にはマスコミが沢山。
当時会社があった高層ビルのオフィスには、会社専用の入口があり、その会社の社員だと見分けがつきやすかったのでしょう。
「〇〇(会社名)の社員の方ですか?」
「会社から何か説明はありましたか?」
私もマイクを向けられました。
もちろんこういう時は無言を貫きますが、その日の夜ニュースを観ていると、フランクにインタビューに答えている社員もいました。そういう人は決まって外国人だったりするのですが。
さて、この破綻後の結末は皆さんもご存知だと思いますが、世界第5位の投資銀行は国内第1位の証券会社に買収されました。
幸いにも会社も人も救済された訳ですが、この後もそれはそれは生きた心地のしない毎日でした。
9月15日を迎える度に当時の光景が頭に浮かびます。
あれから11年、今思えば貴重な体験だったな、と。

あの時何が起きていたのか?!を知ることができる映画。
2015年に公開された「マネーショート」は、リーマンショック以前に経済破綻の可能性に気付いた金融マンたちの実話。こんなにハラハラ、ドキドキした映画はありません!
ちなみに、破綻から6日後、結婚式を挙げました。タイミング悪すぎー!
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